わらべや日洋は岩手県北上市に工場を新設する。炊飯ラインや製麺ラインを設け、弁当やおにぎりなど日産25万食を生産する。投資額17億3000万円。2015年４月竣工する。
主要取引先であるセブン-イレブン・ジャパンが岩手県をはじめとした東北地区で出店を拡大しているため、製品供給体制を整備し、販路を拡大するため工場を新設する。
延床面積は１万1355�屐�鉄骨造２階建。伸長している弁当やおにぎり、寿司などを生産する炊飯ラインや製麺ラインのほか、排水処理設備を設ける。
炊飯ラインには、同社グループのエンジニアリング会社、プロシスタスが手がける「加圧式炊飯システム」を導入するという。
同システムは既存の技術に比べ、米の芯までしっかりと炊き上げる、冷めてもおいしいごはんになる、経時劣化の少ないごはんになる――など差別化が図れる。特に、レンジアップでもおいしいごはんになるという特徴は、コンビニエンスストア向けの米飯商品で活かされている。
同システムの１号機はわらべや日洋の横浜工場（横浜市都筑区）が導入した。時間120釜クラスの加圧式単釜炊飯の全自動ラインが１ライン稼働し、首都圏の店舗向けに供給している。