安定した水質・水量を追求、ろ過装置発売

 三浦工業は新たに「ろ過装置WAシリーズ」を開発、10月から販売開始する。安定した水質、水量の処理水を供給し、様々な水処理の高効率化、高純度化に貢献する。

       ろ過装置WAシリーズ

 除鉄・除マンガン装置、砂ろ過装置、活性炭ろ過装置をはじめとした「ろ過装置」は、井水や工業用水を様々な用途で活用するために欠かすことのできない前処理装置。近年の水処理は、高効率化、高純度化が進み、ニーズも多様化している。不適切な前処理や運用の不備があると、後段の設備に重大な悪影響を及ぼしたり、ユースポイントでの水質を低下させる。
 同シリーズは濁度監視装置を内蔵している。原水の濁度を測定し、原水負荷変動を監視する。また、処理水濁度を測定し、適切な処理が行われていることを監視。万一、能力オーバーして濁質分がもれ始めた場合、アラーム出力する。能力復帰のため、即時再生する設定も可能となる。
 通水流量計とろ過層差圧検出器を内蔵して、処理水量を安定化させる。通水量とろ過層差圧を測定し、適正な運転状況であることを監視。予期せぬ早期詰まりや流量低下が発生した場合、アラーム出力する。
 ろ過装置の性能を維持するためには、適切な頻度、流量での逆洗が不可欠だが、水温や水圧の変動があると、逆洗流量が不安定となり、十分に能力復帰できない場合や、無駄な排水を生じる場合がある。同シリーズはろ過システム制御盤WP2(別売り)と連携し、インバータ制御により逆洗流量を調整する。水温に応じて適正に調整し、効果的で無駄のない逆洗を実現する。
 ボイラで培った先進のメンテナンスシステム、オンラインメンテナンスを水処理の分野に拡充する。WP2との連携によって、24時間、365日対応の充実したメンテナンスサービスを提供する。