高効率の油焚きボイラを開発

 小型貫流ボイラのトップメーカー、三浦工業は省エネルギーを追求し油焚きボイラでは業界最高レベルであるボイラ効率97%という「油焚き小型貫流蒸気ボイラSI-2000AS」を開発した。

  油焚き小型貫流蒸気ボイラSI-2000AS

 高性能エコノマイザを採用して、排ガスからの熱回収量を向上し、油焚きボイラ最高レベルのボイラ効率97%を実現した。
 待機、低燃焼、高燃焼の3位置に制御位置を追加し、多位置制御(待機、低燃焼、中燃焼、高燃焼)を実現した。ターンダウン比を1:2から1:4に燃焼範囲を拡大たことで、蒸気負荷要求に対し、安定した蒸気の供給が行える。また低負荷時にはボイラの発停を抑え、プレパージによる熱損失を低減、蒸気圧力の安定性が向上した。
 送風機、給水ポンプともにインバータを標準搭載し、自社開発の高効率送風機や水位レベルセンサを併用することで省電力化を推進する。
 蒸気圧力や燃焼負荷によって刻々と変化する適正水位に対して、各種センサ、インバータを使い、きめ細かな水位制御を行う。
 断熱を強化し放熱の損失を低減するなど、様々な熱損失を低減する対策を施し、運転効率を向上した。

 近年、省エネルギー化に対する要求はますます高まり、産業用熱源として広く使われる蒸気ボイラでも、さらなる進化が求められている。新開発のSI-2000AS型は、これらの課題に応える油焚き小型貫流ボイラとして、SIシリーズ従来の特長をそのままに運転効率の向上、省電力化、蒸気圧力安定性、負荷追従性をさらに高めた。
 7月から販売を開始する。