グッドデザイン賞発表、食品機械関連も受賞多数
（公財）日本デザイン振興会は「2022年度グッドデザイン賞」をこのほど発表した。今年度は1560件（1099社）を選んだ。
食品機械関連では新東工業（名古屋市）の金属検出機、イシダ（京都市）のマッチング計量機と対面計量プリンタ、オリオン機械（長野県須坂市）のエコハイブリッドチラー(冷却水循環装置)、フクシマガリレイ（大阪市）の冷凍機内蔵型冷凍冷蔵ショーケース、ホシザキ（愛知県豊明市）のスチームコンベクションオーブンなどが受賞した。
食品工場ではサントリープロダクツ（東京都港区）の「天然水 北アルプス信濃の森工場」が受賞した。
食品分野に参入、新方式の金属検出機を開発
表面処理・鋳造装置メーカー大手の新東工業が食品業界向けに昨年開発した金属検出機「Tecnoeye（テクノアイ）」は独自技術の「磁気バイアス型磁力線検出方式」を採用している。従来の電流を使った「サーチコイル方式」はしょう油やカレールウなどの塩分濃度が高い食品、アルミ包装食品内の金属異物を検出することが難しいとされ、誤検出が多いことも課題だった。
新東工業は世界で初めて磁力を使うことで、こうした課題解決を実現した。
筐体（きょうたい）のサイズは幅250�弌濆發�120�个醗貳姪�な金属検出機よりコンパクトなため、小規模な食品工場や店舗などに導入しやすい。コンベヤのベルト交換が工具レスで行えることも大きな特長で、清掃性・メンテナンス性が高い。
今回の「グッドデザイン賞」の審査では、新方式の採用で金属検知の精度を高めたことやコンパクト化によって無駄をそぎ落とし、清潔感のある外観にしたことが高く評価されたが、ベルトコンベヤの着脱方式を見直したことによる清掃時間の短縮化も受賞のポイントになった。
新東工業の金属検出機「Tecnoeye」
イシダの把持方式組合せ計量機「ＧＣＷ-Ｖ」
オリオン機械のエコハイブリッドチラー「ＦＣＭＣ55Ａ」
フクシマガリレイの冷凍機内蔵型冷凍冷蔵ショーケース
ホシザキのスチームコンベクションオーブン 「Cook Everio mini ＭＴＣ-３Ａ」