リフューズ加え「4R」推進、「はかり売り」拡大

 宝酒造は焼酎や清酒商品から出るガラス瓶やペットボトルなどの空容器問題に対処するため、リデュース、リユース、リサイクルの3Rにリフューズ(Refuse:発生回避)を加えた4Rの取り組みを推進している。
 リフューズは余分なものを買わずに必要な物だけを買うことにより、ごみを減らす活動。「はかり売り」は余分な容器を購入せず必要分だけ中身を買うという意味でリフューズに相当する。
 同社は独自の活動として、焼酎のはかり売りを実施。はかり売りの実施店の新規開拓をISO14001の目標に掲げ、焼酎のはかり売りの拡大に取り組んでいる。
 焼酎のはかり売りは新たな容器を使用せず中身だけを販売する「リフューズ」を実践したもの。消費者は家庭にあるペットボトルなどの空容器を販売店に持参し、同社は1klや200Lの専用タンクで焼酎を販売店に工場から直送する。販売店では消費者が持参した空容器を洗浄し、店頭でその容器に消費者が必要な分だけ詰めて販売する。
 はかり売りは資源を節約し、廃棄物を削減するために人手を使う販売方法であり、消費者、販売店、メーカーの信頼関係をベースに、お互いが協働することで成り立つ。
 現在は全国で約200店舗が協力し、1998年の開始以来2012年3月までに、2.7lペットボトルで約659万本、段ボール約165万枚を節約することができた。
 また、同社は「はかり売り」の拡大を図るとともに、環境配慮型商品の開発を継続的に進めている。2011年度は松竹梅「天」のパウチパック採用など8件の環境配慮型商品を開発発売した。