【年頭所感】
日本の包装に込めた「おもてなしの心」
日本包装技術協会 矢嶋進会長

    矢嶋会長

 昨年は生態系に甚大な影響を与える海洋プラスチックごみ問題が世界的に大きな問題となったが、この問題については官民一体となり、英知を絞り、技術を結集して、G20大阪ブルー・オーシャン・ビジョン実現のため取り組んで行かねばならない。

 国連が未来への指針として採択した17項目からなる「持続可能な開発目標(SDGs)」に則した企業運営を行うことが、今、我々に強く求められているゆえんでもある。

 今年はいよいよオリンピック・パラリンピックイヤーであり、今まで以上に世界の目が日本に注がれる年となる。期間中は海外より多くの来訪者が訪れ、世界の多くの方が日本のパッケージを目にすることになる。

 四季の変化に富み、温暖湿潤の日本特有の気候環境に適合した機能性包装や、厳しい消費者の目から生まれた、日本の優れた包装技術をつぶさに見てもらう、またとない機会になるかと思う。

 そして、日本の包装に込めた「おもてなしの心」という文化を世界の人々に知ってもらう機会でもある。決して過剰な包装という意味ではなく、我々の包装に込められた思いが伝わればと思う。