初公開 野菜を大量・多彩にカット

 エフ・エム・アイはマルチ野菜スライサー「CL-60E Workstation」をFOOMAに出展、初公開する。最大能力は1時間900kg。学校給食や病院、カット野菜工場の大量処理に適しており、最多種の野菜をカットすることができる。

日本で初公開する「CL-60E Workstation」

 同社が国内で独占販売するフランス製の食材下処理スライサー「ロボクープ」の大量処理バージョン。野菜の投入やカットの取り出しに便利な、日本未公開の移動式カートを標準装備している。
 カットする野菜に応じて簡単に入れ替えできる3種のフィードヘッドを標準装備。根菜類を大量にカットする「オート・フィードヘッド」、キャベツなど大きめの野菜用の「プッシャー・フィードヘッド」、ニンジンなど長い野菜用の「4チューブ・フィードヘッド」を備えた。
 また、10種類の替刃を標準セットしており、様々なシーンで活用できる(スライス盤1mm、同2mm、同3mm、丸千切り盤2mm、角千切り盤3×3mm、大根おろし盤、ダイシング用スライス盤10mm、ダイシング盤10×10mm、ダイシングクリーナー)。
 排出口が床面から60cm以上あり、HACCP対応。
 同社はジェラードマシンやコーヒーマシン、高速加熱オーブンなどホテルやレストラン向けの機器提案が強いが、近年加工場向けの提案にも力を入れている。小型の「ロボクープ」は外食店などで活用されているが、今回のような大型機は大量調理施設向け。近年売り出しているハックマン社のコンビ・ケトルなどとともに、工場やセントラルキッチン向けに提案している。
 同社は今年日本食品機械工業会の正会員にもなった。更なる販路の拡大を目指している。