燃料電池トラック導入へ実証開始
トヨタ自動車の市販前トラック活用

 冷凍食品輸送のパイオニア、福岡運輸(福岡市、富永泰輔社長)は燃料電池トラックの導入を図る。福岡県、県トラック協会と連携し、燃料電池トラックの輸送実証を11月16日から12月19日にかけて、福岡県内の水素ステーションを活用し実施する。
 トヨタ自動車が市販化を準備しているFC(燃料電池)トラックを使用する。

 福岡運輸は実際の業務に活用し、県内でチルド食品輸送を行う。積載商品の品質管理や最適輸送ルートの確認、ドライバーの乗り心地等を検証するとともに、二酸化炭素の削減量や燃費のデータなどを集める。

         FC(燃料電池)トラック輸送実証出発式

 実証で得たデータをトヨタ自動車と共有し、燃料電池の市販化を後押しするとともに、広く運送業者に伝えることで、燃料電池トラックの普及促進に貢献する。ひいては脱炭素社会の実現につなげる。

 実証に先立ちFCトラックの出発式を福岡県庁でこのほど執り行った。
 服部誠太郎福岡県知事や福岡県トラック協会の真鍋博俊会長、福岡運輸の富永社長ら関係者が出席し、テープカットを行った。