農産物の生産・加工メーカー、六星(石川県白山市)は、自社で特別栽培した白山市産のこしひかりを使った冷凍「玄米ライスバーガーバンズ」を商品化した。8月18〜19日東京ビッグサイトで開催された国産農産物・展示商談会「アグリフードEXPO」で初めて披露し、反応を確かめた。
自社で栽培した米を使って商品化した玄米ライスバーガー
のバンズ
同社の主要事業は米の生産。近隣の農家から農地を請け負い、作物を育てているが、後継者不足を背景に、年々、請負面積が増加しているという。その後、米の栽培から餅、おにぎり・弁当、惣菜、漬物、和菓子の加工、販売まで手掛ける6次産業を形成し、農業の維持・発展をめざしている。
玄米ライスバーガーバンズの原料は玄米と食塩のみ。米は農薬使用量を従来比で5割以上減、有機肥料を50%以上使用した特別栽培米。
食品添加物は使わない。餅の製造で培ったノウハウを活かし、つなぎを一切使うことなく、玄米だけで“もちもち”した食感のバンズを開発した。製造は餅の生産ラインを活用。「餅のように、ついて成型しているわけではない」(同社)という。原料から加工まで一貫生産するため、生産履歴が明らかなのも強み。
調理は凍ったまま電子レンジで1〜2分加熱するだけ。仕上げにフライパンなどで両面に焦げ目をつけると香ばしくなる。
10枚入りと20枚入りを業務用に販売する予定だが、商品化したばかりのため価格は未定。バンズ2枚で約230キロカロリーに抑えた。担当者によると、展示会の来場者からは「使いやすい」、「ヘルシー志向の女性向き」といった声があったという。