ロボとＡＩ競演、惣菜盛付けから噛み込み検査まで披露
食品工場向けにロボットシステムを開発するコネクテッドロボティクス（東京都小金井市、沢登哲也社長）は「ＦＯＯＤ展2023」に惣菜盛付けロボット「Delibot（デリボット）」を２セット４台出品し、実際の食品工場で稼働している惣菜盛付けラインを再現する。
「Delibot」は不定形な惣菜を指定重量でトレイに盛り付けられることが最大の特長。2022年の開発当初はポテトサラダが盛付けの対象だったが、改良を加えて和惣菜にも対象を広げた。ＦＯＯＤ展の会場ではポテトサラダやひじき、卯の花、きんぴらなどの盛付けを実演し、１台で８種類の惣菜に対応できることをアピールする。
また、取り外しが簡単な特殊ハンドと商品選択アプリを使い、わずか３分間でスムーズに段取り替えできることも紹介する。
食品工場で実稼働している惣菜盛付けロボット「Delibot」
「Delibot」は１台あたり幅60�僉澑�行60�僂離好據璽垢�あれば設置できる省スペース型で、既存ラインへの後付けが可能。１時間あたりの最大処理能力は250食。ロボット２台を１セットにして稼働できるため、同時生産で１時間あたりの作業量は500食に増やせる。導入先の食品工場では２セット４台が稼働しており、１時間あたり1000パックの生産能力で工場の省人化、生産性向上に貢献している。
惣菜盛付けで課題になるのが噛み込み。今回のＦＯＯＤ展にはＡＩ検査ソフトウェアを出品し、噛み込み検知のデモンストレーションを行う。食品検査に特化したＡＩアルゴリズムを搭載している。「人間的な曖昧な感覚を数値化」（同社）して不定形な食材を高速で認識し、人と近い感覚でＯＫ・ＮＧ判別を行うという。
惣菜盛付けの噛み込み検知で活躍するＡＩ検査ソフトウェア