グンゼは耐寒性と耐ピンホール性を併せ持つ冷凍食品用包装フィルム「HEPTAX(ヘプタックス)PGタイプ」をこのほど発売開始した。調味液や惣菜、魚フィレ、畜肉などの冷凍充てん・冷凍輸送で効果を発揮する。
包装フィルムは冷凍下では柔軟性や強度が失われ、輸送途中に冷凍食品が包装フィルムを突き刺すなどしてピンホールが発生することがある。ピンホールが発生すると品質劣化の懸念から食品を廃棄するケースが出てくる。同社によれば食品メーカーから強度がより高いフィルムの開発要望が増えていたという。
今回の新製品は冷凍環境(-25℃)での耐ピンホール性を大幅に向上したほか、突刺強度、衝撃強度、耐屈曲性、耐摩耗性を高めた。厚さ15μmの場合、一般的なナイロンフィルムに比べて突刺強度120%、衝撃強度125%、耐摩耗性140%と高い性能を持つ。同社はピンホール発生による食品廃棄の削減に貢献したいとしている。