食と包装の最前線は“中部”から
ゼネラルパッカー 代表取締役社長 梅森 輝信氏(2)

 技術畑の梅森社長。「包装業界に育てられた。業界に貢献したい」と、若手を育成する包装学校をサポートするなど積極的に携わってきた。9日開幕の中部包装食品機械工業会が主催する「中部パック」の実行委員長でもある。「“中部”発の展示会にご期待を」と熱が入る。

      梅森社長

 ――実行委員長は今回で2回目。
 梅森 今年のテーマは“極める 食と包装の最前線”。前回を上回る208社、654小間の規模で開催します。食の安全・安心や環境配慮の商品開発を目指した包装機械、食品機械、製パン・製菓機械、包装資材、物流機器などが一堂に集まります。中部パックは地元中部圏の食品・包装機械メーカーが集まって業界を盛り上げようとスタートしましたが、多くのメーカーに賛同を得て、大きく成長しました。ゼネラルパッカーとしても、初代社長の頃から力を入れているイベントです。

 ――見どころは。
 梅森 各種イベントも豊富です。特別講演会では食物アレルギー対策や、売れるナポリピッツァ店の秘訣、価値を高める商品開発などをテーマに専門家に登壇いただきます。また、地元の有名な菓子や特産品を即売する“チューピープラザ〜〜パックDEマルシェ〜”を企画しているほか、出展社によるプレゼンテーションも8セッション行います。
 特別企画として、愛知県・碧南の老舗日本料理店“小伴天”の長田勇久総料理長が“世界無形文化遺産・和食の再発見、愛知の伝統食の魅力”と題したセミナーと実演を行い、試食を交えながら伝統食の意味や魅力を伝えます。

 ――開催が楽しみだ。イベントも地元中部圏を意識した内容を盛り込んでいる。
 梅森 地方博であることを前面に出していきたいですね。地方開催の強みは、普段都心で開催する展示会に行けない中京圏の人たち、例えば企業の中間層やオペレーター、メンテナンス担当者に来てもらえるチャンスです。そうした人たちに直接訴えるような実践的な展示会としたいですね。こういった人たちのバックアップがあって初めて、機械の選定につながるわけですから。
 来場者の地域も東海3県だけでなく、静岡や大阪近辺、北陸地方など幅広い地域にまたがっています。土曜日も開催しますので、一般の方たちにも食品機械・包装機械に触れていただく機会となります。是非ご期待ください。