樹脂製フォークガードを建材大手と共同開発

 プロロジスは建築資材大手のフクビ化学工業(福井市)と物流施設、倉庫用の樹脂製(プラスチック)フォークガードを共同開発した。特許共同出願中。

 フォークリフトの車体、爪から壁などを保護する用具。市場に流通している製品は鋼板製が多いが、今回の新製品は素材に樹脂を使っているため金属加工の手間や現場での塗装工程が減り、安価に提供できる。

 また、鋼板製に比べて軽量なため、搬入作業の負担を軽減するほか、裁断や設置に必要な穴開けの加工も現場で簡単に行える。加工サイズは1m単位が標準だが、1m未満にも対応可能。

             樹脂製フォークガードの強度試験

 耐久性や破損時の原状回復でも鋼板製より優れた特長を持つ。鋼板製は一定の衝撃を受けると変形や破損するのに対し、樹脂製は衝撃を吸収し復元する。傷の塗り直しの必要がないうえ、着色塗料を製造時に練り込んでいるため傷が付いても目立たない。退去時に求められる現状回復の費用削減に貢献する。

 今回の樹脂製フォークガードは11月に竣工した物流施設「プロロジスアーバン東京足立1」(東京都足立区)、「プロロジスパーク千葉2」(千葉市)に採用されたほか、開発中の大型物流施設「プロロジスパーク神戸5」(兵庫県神戸市)、「プロロジスパーク猪名川1・2」(同県猪名川町)にも採用される予定。