「雪見だいふく」で企業コラボ

    各社の看板商品と組み合わせた

 ロッテは「雪見だいふく」にひと工夫加えておいしくしてもらうアイデアを募集するキャンペーン「雪見だいくふうキャンペーン」を9月から展開しているが、併せて食品メーカー同士のコラボを企画。10月30日都内で「雪見だいくふう企業コラボ発表会」を開いた。
 賛同したのは永谷園ポッカサッポロフード&ビバレッジ味の素冷凍食品雪印メグミルクの4社。

 味の素冷凍食品は「しょうがギョーザ」と雪見だいふくを組み合わせた「雪見揚げギョーザ」を提案した。揚げた「しょうがギョーザ」に雪見だいふくを添え、粗挽き黒胡椒をたっぷり振りかけるだけで完成する。

 同社マーケティング本部国内統括事業部販売マーケティング部戦略PRグループの福原怜子さんは「味が想像できないと思われるかもしれませんが、当社が東京赤坂で営業している餃子レストラン『GYOZA IT.』では『ゴルゴンゾーラとはちみつがけ』が一番人気で、女性や若者に受けています。そこからヒントを得ました」と説明した。個人的に雪見だいふくのファンで、一消費者としてもアイデアを応募したという。

甘さとしょっぱさで新しい価値

 永谷園は「お茶漬け海苔」をそのまま雪見だいふくに振りかけるだけ、ポッカサッポロは熱湯を注いだ「じっくりコトコトこんがりパンコーンポタージュ」に雪見だいふくを入れるだけという、簡単な調理で異なる味わいが楽しめるメニューを提案した。雪印メグミルクの「パリパリチーズ雪見」は、「とろけるスライス」を電子レンジで加熱してパリパリにしてから4等分し、雪見だいふくに添えるだけ。いずれのメニューも甘さとしょっぱさを組み合わせているのが特徴。

 ロッテの企画担当者によると、これまで雪見だいふくは数多くの味やアレンジレシピを開発してきたが、そろそろネタが尽きてきたころに消費者がネットやテレビで独自のアイデアを発信しているのを目にし、キャンペーンを思い立ったという。応募作品を見ているうちに企業間コラボも面白そうだと今回の企画に至った。「実現しなかったケースも含めて声を掛けさせていただいた企業にはいずれも興味を持っていただいた。甘さとしょっぱさを組み合わせると新しい価値が引き出せるのではないかと考えたが、これほどうまくいくとは思わなかった」とコメントしている。

 「雪見だいくふうキャンペーン」は11月29日までアイデアを募集している。