これからのロジスティクスのあるべき姿を考える

 日本ロジスティクスシステム協会は毎年10月に定めている「ロジスティクス強調月間」を今年も実施する。これからのロジスティクスのあるべき姿や具体的な取り組みを示した「ロジスティクスコンセプト2020」に基づき、月間内に東京、中部、関西、九州の各地域で講演会や事例発表会を開催し、全国的な規模でロジスティクス推進を働きかける。
 「ロジスティクス全国大会2017(東京)」は東京都千代田区のJPタワーホール&カンファレンスで26〜27日開催される。テーマは「これからのロジスティクスのあるべき姿〜第4次産業革命に備え、考えるべきこと〜」。ヤマト運輸の小菅泰治常務が基調講演するほか、ロジスティクス・物流の労働力不足をテーマとしたパネルディスカッションや2017年度ロジスティクス大賞の受賞記念講演を行う。
 「関西物流改善事例発表会2017(大阪)」は大阪市港区のホテル大阪ベイタワーで17日開催される。日本ロジスティクス研究会との共催。「現場力向上への挑戦」をテーマに、11件の現場改善事例を発表するほか、自動車技術会関東支部の岩井信夫理事長が「トラック物流への自動運転技術の適用」について講演する。
 「九州ロジスティクス講演会2017(福岡)」は博多市のTKPガーデンシティ博多アネックスで19日開催される。テーマは「環境変化に立ち向かうロジスティクス」。大塚倉庫の濱長一彦社長が「物流のアタリマエを壊す『e‐伝票』の仕組み〜写真とネット予約で労働時間を変える〜」をテーマに講演。ハウス食品とヤマト運輸が先進事例を紹介する。
 「中部ロジスティクス講演会2017(名古屋)」は名古屋市のメルパルク名古屋で24日開催される。ニトリホールディングスの松浦学上席執行役員がさまざまな改革を進めているニトリグループのロジスティクスについて講演する。事例講演では、TOTOと豊田通商が海外でのロジスティクスの取り組みなどを交え発表する。
 各イベントの詳細は日本ロジスティクスシステム協会のHP(http://www.logistics.or.jp)に掲載されている。