食品工場にも使える遮熱塗装、臭い抑制と耐久性を両立
工場や倉庫の遮熱塗装、防水工事などを手がけるシロキコーポレーション（名古屋市、堀智彦社長）はシンナー臭が少ない水性遮熱塗料の「ミラクールオール水系システム」を食品工場向けにこのほど発売した。塗装後の汚れを防止するオプション塗料の「ミラクールＡＱクリア」も同時に発売した。２つの塗料の組み合わせで遮熱効果を長期間持続させることを可能にした。電力料金高騰の負担軽減に貢献する。
屋根や外壁に特殊塗料を塗る遮熱塗装は太陽光を反射させて表面温度の上昇を抑え、室温を下げる効果がある。食品工場は厳しい室温管理が求められるが、同社によれば食品に塗料のシンナー臭が移るリスクがあるため、採用をあきらめる事業所は多いという。
シンナー臭が少ない水性遮熱塗料「ミラクールオール水系システム」の施工例
そこで、シンナー臭が少ない水性塗料の「オール水系システム」を開発した。水性塗料は溶剤系の塗料に比べて耐久性が低いことが課題だったが、耐衝撃性に優れ、強度が高いポリカーボネートを配合することで強靭な塗膜を形成し、溶剤系シリコン樹脂塗料と変わらない耐久性を実現した。
オプション塗料の「ミラクールＡＱクリア」は塗布すると塗膜が親水性を帯びる特長がある。雨が塗膜に馴染み、塗膜に付着した排気ガスや油性の汚れ、チリなどを一緒に洗い流す「セルフクリーニング」効果が期待できる。遮熱塗料は汚れると性能が落ちるが、ＡＱクリアを遮熱塗装の後に塗ることで遮熱機能が長期間持続する。
同社は遮熱塗料の「ミラクール」シリーズを25年前から発売している。施工実績は国内外900万�屬望紊蝓�国産ブランドとして高い信頼を獲得している。今回の新製品は食品工場にも使える点が画期的。室温管理だけでなく、夏場の消費電力を下げ、ＣＯ２排出量の削減にもつながるなど、ＳＤＧｓ達成をサポートする。
遮熱塗装の比較写真、「ミラクールＡＱクリア」を塗布した中央部分は３カ月後も白さを維
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