仙台に営業拠点を開設、水産需要を開拓

今年のFOOMA JAPANには新製品の「マルチ縦型
4連ピストン充填機」を出品した

 小型充てん機メーカーのナオミ(大阪府箕面市、駒井亨衣社長)はショールーム付きの仙台営業所を3日開設した。小型充てん機メーカーで東北初の営業所。
 同社の充てん機は粘度の高い食品包装に適応できる。東北もアカモク、イクラ、水産缶詰のタレなど、粘度の高い充てん物が多く、需要がある。ショールームで実際に様々な機種を試しながら最適な充てん機を選べる。
 また、事業拠点ができることで東北エリアのアフタサービスもしやすくなる。同社は「メーカーの事業所としての役割に加え、東北地方の食品製造業が集まるコミュニティー拠点をめざす」としている。
 ナオミ製の充てん機は、国産にこだわる。食品規格をクリアするために、ユーザーが信頼できる製品を届けたいという同社の思い。
 液ダレ防止ノズル「シャット弁」、1台で液体・粘体・粉体の充てんができる「パズル充填機」が特許を取得。企画から開発・設計までが社内ワンストップでできるので、カスタマイズなどの要望も柔軟に対応できる。
 1993年の創業以来、小型充てん機に特化したことで売上げシェアを伸ばしてきた。コンパクトで設置スペースに困らない小型充てん機は、今日まで5000台以上の導入実績があり、小型充てん機シェアで国内トップ。