ドイツ、使い捨てプラ容器の利用禁止へ

 ジェトロのベルリン事務所が伝えるところによると、ドイツ下院議会は使い捨てプラスチック容器等の利用を禁止する政令案をこのほど可決した。使い捨てプラ容器についてはEUが先に流通を禁止する指令を発令していた。上院の審議で可決すれば施行される。

 流通、使用禁止の対象はカトラリー(フォーク、ナイフ、スプーン、箸など)、皿、ストロー、マドラー、持ち帰り用飲料カップ、ファストフードの包装、発泡ポリ製食品容器。植物由来、生分解性プラ容器も含まれる。
 プラボトルについては使い捨てかリユース可能かを判別できるラベルを付ける。

 同国自然保護連盟の調査によると、2017年度の使い捨て容器や持ち運び用包装の廃棄量は約35万t、このうちプラ容器が30%の10.5万tを占める。この廃棄量は1994年から2017年までの間に72%増加している。

 EUは加盟国にプラ容器の流通、使用禁止の国内法制化を義務とし、対応を求めている。