増田理事長
一昨年から続いた新型コロナ禍は、欧米などの先進国を中心にワクチン接種が進んだことでウィズコロナへの方向転換がみられ、行動制限の大幅な緩和によって経済の回復基調が鮮明になってきている。
世界経済の急速な回復は、エネルギーをはじめとする資源価格や食糧価格の高騰、半導体をはじめとする部品供給の遅れをもたらしており、私たちの生活や生産活動に大きな影響を及ぼしつつある。政府には、エネルギーや資源、食糧の安定供給とサプライチェーン再構築へ向けた具体策を早急に打っていただき、本格的な経済回復への道筋を確かなものにしていただきたい。
当会では、昨年3月に2021モバックショウをインテックス大阪で開催した。新型コロナ禍ということで開催規模こそ従来より縮小したものの、関係官公庁、ユーザー団体、関係団体の温かいご支援とご協力のもと、会員一丸となった協力体制により、国内ユーザーを中心にたくさんの方々にご来場いただき無事4日間の会期を終えることができた。
次回2023モバックショウは、「考えよう!地球の未来と食の未来」を開催テーマに、幕張メッセ国際展示場で、2023年2月28日から3月3日までの4日間の日程で開催する。
当会では、モバックショウをさらに魅力のある展示会にしていくため、展示会検討事業委員会を立ち上げ、アフターコロナの新時代にふさわしいコンセプトの見直しに着手した。確固たるコンセプトのもと新時代にふさわしい展示会として、製パン製菓業界により価値の高い情報を発信できる場となるよう努力していく。
本年は、当会創立60周年の節目の年となる。
新型コロナ禍により日本経済が大きなダメージを受けた一方、情報技術が急激に進展するなど、私たちが大きな時代の転換点に立っていることは間違いない。創立60周年の節目の年にあたり、本年は、日本製パン製菓機械工業会の会員が、次の10年へ向けどのようなビジョンを描いていくのかについて真剣に向き合う年にしていく。