とくし丸がリース契約開始、初期費用の負担軽減

過疎地域などで活躍する移動スーパーとくし丸

 オイシックス・ラ・大地のグループ子会社で移動スーパー事業を手がけるとくし丸(徳島市、住友達也社長)は、三井住友ファイナンス&リースグループ会社SMFLキャピタルとこのほど提携した。とくし丸のオーナー経営者向けにリース契約を開始する。開業時の資金調達のハードルを下げて、オーナー経営者の採用拡大をめざす。
 これまでは開業時に車両代金や諸経費を含めて約350万円が必要だったが、今回の車両リース提携で初期費用100万円から契約が可能になった。また、費用や管理項目に応じた個別手続きを代行し、オーナーの事務管理業務の負担軽減を図る。
 移動スーパー事業の仕組みは、とくし丸と契約したオーナーが提携先の地域スーパーの商品を選び、冷蔵機能を備えた軽車両に積んで各エリアを巡回して販売する。
 品目は生鮮食品や生活雑貨など多岐にわたるが、地元スーパーの協力で仕入れ費用はゼロ。「販売代行」という形態をとるため、オーナーは生鮮食品のロスを心配しなくてすむ。
 とくし丸は過疎地域などの買物弱者支援策として2012年に設立し、2016年にオイシックス・ラ・大地のグループ会社になった。