水分の多いゴミも工場外に瞬時に排出

ジベール300

 タカミは海外の優れた食品加工機械を提案する。
 昨年のFOOMAではパネル展示だけだった「ジベール300」は実機を展示する。
 フランスGMMI社製のジベール300は食品工場で発生する残渣などを搬送用パイプを通して、圧縮空気で瞬時に工場外に搬送するシステム。ソニック(衝撃波)理論を利用した世界初の方式で、空気圧で一気に工場外に排出するため、工場内に生ごみなどが滞留せず、菌や悪臭の発生を防ぐ。交差汚染を防ぐことにも役立つ。
 非常に便利なのは、水産加工の一次処理など、水分
が混じった生ごみでも1回20kgまで搬送できること。搬送力は強力で、垂直搬送もできる。搬送用パイプが長くても、50mごとにブースターを取り付ければ、理論上はどこまでも延長できる。
 残渣をコンテナやバケツに溜めておく一般的な処理だと、容器の洗浄に人手がかかり、しかもゴミ捨て場への出入りの際にに害虫が工場内に侵入しやすい。ジベール300は搬送用パイプに水を送り込むことで簡単に洗浄できる。環境衛生の向上と省力化に威力を発揮する。