発酵バターを新発売、乳製品事業で200億円めざす

  業務用「カネカ発酵バター食塩不使用」

 カネカは北海道恵庭市の自社工場で製造した業務用発酵バターと、一般消費者向けの輸入オーガニック発酵バターを7月から販売開始した。乳製品の製造、輸入販売を強化し5年間で売上高200億円をめざす。
 製菓製パン向けの「カネカ発酵バター食塩不使用」は原料の生乳を道内で調達し、技術提携先であるベルギーのPur Natur Invest BVBAが持つ「チャーン製法」で作った本格的な発酵バター。チャーン製法は生乳から分離したクリームをチャーンという装置で撹拌して練り上げる欧州伝統の製法。じっくりと時間をかけてクリームを発酵させることで、香り高い豊かな風味と新鮮なミルクの味わいが感じられる。
 「PUR NATURオーガニック発酵バター食塩不使用」はPur Natur社のグループ会社から輸入した。EU有機農業規則の規格基準に準拠した商品のみが取得できる有機認証のBIO認証を取得している。
 カネカは乳製品事業に今年参入し、Pur Natur社の独自製法を導入した「パン好きの牛乳」を4月に発売した。今回の発酵バターに続き、ヨーグルトやサプリメント素材を組み合わせた機能性食品も順次商品化する計画で、全アイテムの全国展開を図るとしている。北海道内に本格的な製造工場を建設することも検討している。

一般向け「PUR NATURオーガニック発酵
バター食塩不使用」