優秀省エネルギー機器表彰の会長賞を受賞

 福島工業のデザート用ラウンド型ショーケースは日本機械工業連合会が選定する優秀省エネルギー機器表彰の会長賞を受賞した。

   会長賞を受賞したラウンド型ショーケース

 高出力で小型のDCインバータースクロール圧縮機を採用したことにより冷凍機ユニットを小型化し、大型の排水蒸発装置を搭載するスペースを確保した。
 排水蒸発装置は冷凍サイクル上で最も温度の高い圧縮機の吐出管の熱(約70℃)を利用して、排水温度を従来のヒーター式と同様に上げることで排水蒸発性能が向上した。
 DCインバータースクロール圧縮機の採用と排水蒸発装置を効率化してヒーターレスにしたことにより、大幅な省エネを実現した。
 温度帯が7〜10℃で、プリンやシュークリームなど、デザートの冷却に最適。コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストア、サービスエリアなどに提案している。

 コンビニエンスストアで消費する電力量の約65%を冷設機器(ショーケース)が消費しており、そのうちの17%を冷凍機内蔵型ラウンドショーケースが占めているという。
 同社ではこの点に着目。DCインバーター圧縮機を採用し、ヒーターレス蒸発装置を組み合わせた「業界初」となる省エネ仕様のラウンドデザートケースを開発した。

 優秀省エネルギー機器表彰は優秀な産業用省エネルギー機器の開発、実用化を通じて、エネルギーの効率的利用の促進に貢献している企業、企業グループを表彰する事業。1980年度から毎年実施しており、特に優秀な省エネルギー機器を、「経済産業大臣賞」、「資源エネルギー庁長官賞」、「日本機械工業連合会会長賞」に選定し、表彰している。