空中にレジ画面、新たな買い物体験を検証

 セブン−イレブン・ジャパンは空中ディスプレイ技術を活用したキャッシュレスセルフレジ「デジPOS」の実証実験を都内6店舗で1日開始した。空中ディスプレイ事業を手がけるアスカネット(広島市)や東芝テックなどとの共同プロジェクト。

 レジ画面の映像を空中に浮かび上がらせ、タッチパネルと同様に操作できる技術で、ディスプレイと光学素子(空中ディスプレイプレート)、センサーで構成する。すでにホテルやオフィスの受付け機、デジタルサイネージなどには使われているが、POSレジに採用した実証実験は世界初という。

 セブン−イレブンは客に実際に使ってもらい、利便性や非接触による安全性、省スペース化によるレジカウンターの有効活用などを検証する。

       空中ディスプレイ技術を活用した「デジPOS」の使用シーン

 コア技術はアスカネットが開発した「ASKA3Dプレート」。レジ画面をガラスや樹脂などで作った特殊なパネルを通過させることで、実像とは反対側の等距離の空中に画像を作り出す(結像)ことができる。従来のホログラムやインテグラルフォトグラフィーによる立体映像方式とは異なるという。新しい空中結像技術として特許を取得している。

 今回の実証実験には神田工業(兵庫県姫路市)、三井化学、三井物産プラスチックも参加している。

     「デジPOS」はディスプレイと光学素子、センサーで構成する