日東製網は定置網漁で漁獲される魚の品質管理レベルを高めることで、二割ほど高く市場外流通させる事業を手掛けていたが、今期４億8000万円を売上げ、初めて黒字を達成した。
同社は、�／軍禪�の粟島��島根県の温泉津��静岡県熱海市の網代�な叱妨�の香住――の４カ所をメインとした定置網漁をグループ化。社員が１カ月間、現地で魚の締め方や氷の使い方を教え、品質管理を徹底指導。定置網漁で漁獲されるバラエティーに富んだ魚をとりまとめ、市場外流通のルートを開拓し、高品質の魚として販売してきた。
山本節夫取締役営業副本部長は「鮮度保持技術をきめ細かく指導し、グループ化して販売ルートを確保することで、二割も高く販売することができた。これからも定置網漁業者とウイン・ウインの関係を築いていきたい。次はトロール漁業の可能性を探っている」と今後の展開に意欲を燃やしている。