メディケアフーズ展が東京ビッグサイトで26、27日に開催された。介護現場、厨房調理現場における省人対策機器の提案が目をひいた。
福島工業は自動洗浄機能付ブラストチラーを紹介した。加熱した食品を急速に冷却することで菌の増殖を抑え、安全性を向上させるだけでなく、食材のおいしさ・品質を保持する。これまで課題だった使用後の洗浄を自動化したのがポイント。
手作業の洗浄ではムラや個人差が出る上に、時間がかかるため、現場の負担になっていた。この製品は冷却作業後、庫内に専用洗剤を投入し、操作パネルのクリーニングボタンを押すだけで庫内・冷却箱内の蒸発器を洗浄し、すすぎ、乾燥まで自動で行う。毎日の清掃時間を大幅に短縮し、人手不足に対応する。
ニチワ電機は再加熱時に温度を自動補正する機能が付いたリヒートウォーマーキャビネットを展示した。病院・施設等で前日夜調理した料理を容器に盛り付けてセットすると、冷蔵保管し、翌朝には自動で再加熱運転する。再加熱時は献立の量や食材に合わせて温度を自動補正し、加熱ムラをなくす。朝、人手の少ない時間においしい料理を提供できる。
病院や介護施設では、朝食を7時に開始するには、調理、盛り付けを5時ごろから始めなければならず、人が集まらないことが課題となっている。