明太子メーカー大手のふくや(福岡市、川原武浩社長)は、計量包装機器メーカーのイシダ(京都市)と共同開発した世界初の明太子自動計量機・自動計量ラインを福岡市内の自社工場「ふくやフードファクトリー」に導入した。これにより、人員・人材不足への対応に加え、省力生産による作業負担の軽減と生産性向上を実現した。
明太子の原料となるたらこは皮が破れやすく、形や大きさなど個体差が大きいため、計量作業には熟練した作業者が多数必要だった。自動計量機と、容器への自動投入ができる生産ラインに変えたことで、人による手作業(1分間に約5個)の約3倍の計量速度(1分間に15〜20個)で精度の高い計量ができるようになった。
計量速度に加えて、作業性や衛生面にこだわった生産ラインになっている。
同社は「新しい自動計量ラインの導入により、初心者・熟練者問わず、誰でも同じように計量作業ができる」としている。
新たに導入した自動計量ライン