日本冷凍空調学会・小山会長
 「最大の国際交流事業、成功に全力」

 日本冷凍空調学会の小山繁会長は同会事務所(東京・日本橋大伝馬町)で29日開いた記者懇談会で、活動状況や今年の取り組み方針について説明した。小山会長の発言要旨は次の通り。

      小山会長

 「今年最大の課題は、8月に横浜で開催される第24回国際冷凍会議を成功させること。
 本会創立以来、最大の国際交流事業となる。この国際会議を、将来に向けて本会が国際的に重要な役割を果たせるよう成長するための契機にしたい。冷凍空調分野の関係者も我が国の最先端技術を海外に発信する場、海外の最新技術を把握する場、さらに海外の研究者、技術者との交流を深める場として生かしてほしい」
 
 「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律(改正フロン法)」が今年4月に施行され、環境負荷の小さい冷媒への転換。冷媒の安全性評価、冷媒の管理体制構築などの重要性が増している。省エネルギー技術としてのヒートポンプの新分野への展開が求められている。食料自給率が極めて低い我が国のとっては食品冷凍技術のさらなる高度化も重要な課題となる」
 
 「本会は今年で創立90周年を迎えたが、近年の冷凍空調産業のグローバル化による目覚ましい成長と相反して、10年前から会員の減少がとどまることなく続いている。この現状を打破して会員数が増加するような魅力ある学会の再構築を探ることも最重要の課題と認識している。100周年に向けて、この10年が大事だ」。