FOOMA開幕「ビジネス創造の場に」

   開会挨拶する林会長

 「FOOMA JAPAN2015」が東京ビッグサイトで9日開幕した。開会式で挨拶した日本食品機械工業会の林孝司会長は「38回目を迎える今回は681社が出展し、前回を上回る規模となった。これも食品に携わる人たちの本展に対する評価と熱意の表れだと感じている。食に関する最新の技術を体感できるFOOMAを、情報収集、パートナー交流、ビジネス創造の場として活用していただきたい」とし、多くの来場を呼びかけた。
 開会式には来賓として経済産業省製造産業局産業機械課の須藤治課長、EHEDGのクヌート・ローレツェン会長らが出席した。
 「FOOMA JAPAN2015」は12日まで開催している。

ロボット技術に関心集まる

 産業用ロボット専業メーカーが数多くのロボットシステムを実演し、来場者の関心を集めている。
 多くの食品工場では、正確性や効率性、安全性に対するニーズが増大しており、ロボットメーカー各社は製造現場へのロボットによる自動化を活発化させている。
 FOOMAに初出展の川崎重工業は広い動作範囲と高速動作を実現した高速ピッキングロボットを紹介。食材供給装置で唐揚げやエビなどを供給し、トレイや弁当箱などに食材を詰める工程を実演している。
 同じく初出展の安川電機はパラレルリンクロボットやビジョンピッキング、双腕ロボットなどを出品し、省スペースでの高速ピッキングを実演している。

(写真左から)吉比正弥展示会実行委員会副委員長、櫻澤誠委員長、林会長、佐脇産業機械課長、
クルーヌ・ローレンツェン会長、増田文治副委員長