唐揚げ人気で中型タンブラー好調
竹内食品機械の中型真空タンブラー
唐揚げの人気が高まっていることから、竹内食品機械（神奈川県茅ケ崎市）の「中型真空タンブラー」が売れている。
真空タンブラーは真空効果で短時間に浸漬、肉のマッサージを行う。真空（減圧）状態で肉をマッサージするとたんぱく質がアミノ酸に分解し旨み成分が増え、脱気により多量の調味液・塩漬剤などをきわめて短時間に吸収させることができる。
冷凍変性（食材の劣化、肉汁の流出）の抑制効果や、マトンの獣臭、牧草臭（グラスフレッド）などの脱臭効果がある。ハンバーグなどのつなぎとの結着性の向上や細菌増殖の抑制効果もある。
一般に冷却装置付きの大型機種が多いが、唐揚げの場合は20〜30分の処理時間であるため冷却装置は重要ではなく、シンプルで比較的少量を扱える同社の機種が選ばれることが多い。
基本的な機能は充実しており、�．好謄鵐譽浩修農�浄が容易��回転速度を変速できる��タンクは電動で傾斜するので出し入れが楽�だ飢鹽匠�休止→逆転→停止といった一連の工程を行うタイマー付き�ゥ屮供爾睇佞い討い襦�
用途は焼き豚、鶏手羽、骨付きもも肉、ハム・ソーセージ生地などの浸漬（塩漬け）など。小型のＶＴＤ−40と中型のＶＴＤ−80の２機種。ＶＴＤ−80はタンク容量300ℓで１回の処理量は最大80〜100�圈�
牛肉、豚肉、鶏肉のマッサージによる肉質の向上や、漬物の塩もみ、穀物の水分浸透の促成などにも使える。
「唐揚げを売る店が増え、ハムメーカーなどの外注製造先やその下請けメーカーが多く使うようになった」（同社）。
今年も山梨県のスーパーをはじめ３社が惣菜用に導入した。都内で展開する唐揚げメインの飲食店も採用している。
同社はシンプル・堅牢で比較的廉価な食品機器で定評があり、大量生産する冷凍食品工場でも中型のタンブラーを複数台稼働させてバッターなどの経時変化を最小限に抑える用途に使うケースもある。
「今年の食品機械工業展では、あるユーザーが竜田揚粉を着けるために当社の微粉パン粉着機を検討していた。小型の機種があまりないということもあるだろう」（同社）という。