メンテナンスの良さが売りに
 平井カンパニー 港北センター

 食品機械の平井カンパニー(東京都新宿区、平井智樹社長)は食品工場、ベンダー工場、スーパーの加工センターなどに各種機器を納品。近年業績を伸ばし注目されている。主力のミートスライサーシリーズはこの10年間で約500台を納入。売上高は連結で約30億円。
 同社が経営理念に掲げているのは「安心安全を提供」、「お客様のグッドパートナーをめざす」など。特に近年力を注いでいるのが、メンテナンス業務の拡充だ。営業とメンテナンスが連係しつつも、メンテ部門を子会社(株)シー・エス・カンパニーとして組織的に切り離すことにより、営業、メンテ各々が専門化し、技術やサービスの向上を実現している。
 同社の営業・メンテナンスの中核的な機能を担っているのが、港北センター(横浜市港北区、堀明広執行役員センター長)である。 
 営業マンのほかにメンテナンス部門7名が日々顧客を訪問して設備の点検、補修、部品交換などを行っている。
 定期点検は人間の予防医学に似ている。病気を早期に発見して早期に手当することで、入院するような大事に至らない。
 製造現場も同様で、定期点検することにより早めの部品交換、刃物の研磨を行う。結局、故障を未然に防ぐことができるというわけだ。
 定期点検は通常年に2回、メンテ部員が現場を巡回する。中には、年4回の定期点検を行う量販店もある。「定期点検で常時、手をかけていると、故障が減り、生産性が高まる、切れ味がいつも良いのでスライスした肉の歩留まりが高まる、商品の品質アップにもつながるなど、お客様にご満足いただいています」(堀センター長)。

平井カンパニー平井正生会長(右)と堀明広センター長