分析センター、検査受託を拡大へ

 食品に関わる衛生・安全検査を行なっている日本食品分析センターは、輸入貨物の受託検査に積極的に取り組むことになり、輸入貨物を取り扱う冷蔵倉庫業各社への営業活動を強化している。
 同センターは公益法人の3年後の見直し、一般法人化に向けた取り組みとして、食品分析事業を拡大していく方針を打ち出している。
 輸入食品の検査は(1)品目登録輸入検査、(2)自主検査(指導検査)、(3)食品衛生法に基づく命令検査(製品検査)に分かれている。
 このうち水産物の自主検査のアイテムには、鯨肉(大腸菌、亜硝酸根)、魚肉ねり製品(同)、魚卵(亜硝酸)、ゆでダコ、ゆでカニ(細菌、大腸菌、腸炎ビブリオ)、生食用鮮魚(腸炎ビブリオ)、生食用かき(細菌数、E.Coil、大腸菌)、冷凍食品(同)、生食用冷凍生鮮魚介類(大腸菌、腸炎ビブリオ)などがある。
 これまでの違反事例はエビ、イカ等、あさり、白魚、フカヒレ、スッポン(各種薬物)、マグロ切り身(一酸化炭素)、貝類(貝毒)などにあった。
 食品では菓子類、飲料、容器なども検査を行なう。