乾燥炉の燃料を大幅削減

 ファイヤーアップ(東京都板橋区)は熱風炉、乾燥炉の燃料削減に効果を発揮する「ファイヤーアップ ERGシステム」を販売している。熱風炉、乾燥炉内に磁場作用による燃焼効率向上と断熱の2つの塗料を塗設し、燃料の削減とCO2の削減を図るもので、10〜15%程度の省エネ効果がある。
 ファイヤーアップはボイラに磁石を取り付け、燃焼効率を上げてボイラ燃料の消費を削減するELGを開発、食品工場でのボイラの燃費向上に効果を挙げている。こうした成果を踏まえ、同社では航空宇宙研究開発機構(JAXA)との共同開発で断熱塗料と磁気のELGとの組み合わせ、さらに燃焼効率を高めたシステムを開発、JAXAのロケット燃焼室に導入している。今回、JAXAと特許使用契約を結び、販売することになった。
 システムは熱風炉、乾燥炉内に磁場作用による燃焼効率を向上させるELG材の塗料断熱塗料を塗設、さらに炉の外側に既設機器であるELG(磁気発生器)を取り付けるもの。すでに水産関係でも海藻製品の乾燥炉の省エネシステムとして導入が決定している。

ファイヤーアップ ERGシステム