オプション追加、モデルチェンジで機能充実

 食肉加工機器で知られる日本キャリア工業は売れ筋商品にオプションを追加するなど、機能を充実させた機器をFOOMAに出品する。

     ミートパッカーKP-150

 自動トレー盛付装置付きスライサー「ミートパッカーKP-150」はこれまで自動トレー盛付専用機だった。オプションを追加し、「AX-321」などと同様にコンベア上に取り出して人手による盛りつけができ、自動盛付運転、手盛り運転が選択できるようになった。手盛り運転時はトレー供給を停止。接続コンベアに肉を乗り継がせて手盛り作業を行う。原料の種類に合わせて4面コンベア送りと肉押さえ方式のいずれかを選べる。
 また、始動スイッチなど操作ボックスの位置の見直し、操作のメインを排出側とした。

 ミートチョッパー「♯42GM-P4」は同社が昨年発売した「外ネジ式プレート」を装着してリニューアル。最新モデル「♯42GM-P5」として発表する。
 「外ネジ式プレート」はプレートの外周にネジを切り、直接シリンダーに固定するので、プレートの「遊び」が少なくなり、ナイフとの異常な摩擦による極端な磨耗や欠けといったトラブルの発生を減らすことがでる。
 プレートの廻り止めキーも不要となり、キーの損耗による不具合の心配がなくなった。
 プレートを固定するワッパやディスタンスリング、廻り止めキーが不要となり、部品の維持管理や着脱作業の負担が軽減できる。
 会場では「外ネジ式プレート」をはじめ、同社グラインダーに装着されている各種プレート、ナイフを実際に手に取って確認できる。

 高性能丸刃スライサー「ダーウィン」は肉箱を「スウィング方式」としたことで、大きな肉塊もまっすぐにスライスでき、終端まで斜めになることなく切り終え、刃物を含む機械全体にカバーを施すことで作業環境の安全性を飛躍的に高めた。また、投入口が低く作業者の負担が減った。

 その他、攪拌パドルの着脱とハウジング部の分解ができるようになり、洗浄性が向上した小型ミキサー「TM-152」やアウトサイド式、インサイド式それぞれの骨取り装置を出品する。