「食品防御」でセコムと協働

 農林中央金庫セコムは、食品関連施設の「食品防御」に関わる物理的なセキュリティ対策の普及促進に向けて協働する。
 セコムは、サプライチェーンに関わる認証等の取得支援サービス「セコム・サプライチェーンセキュリティ・セレクト」の新ラインナップとして、「食品防御」に必要となる物理的なセキュリティ対策を「見える化」し、取引相手や社会に対して客観的に示すことを可能とする「SGS 食品への意図的な異物混入防御のための物理的対応認証」の取得支援サービスを先月25日開始した。
 農中金は、農林水産業と食と地域のくらしを支えるリーディングバンクをめざし、生産から消費までを一体とした食農バリューチェーンの構築に取り組んでいる。より安全かつ安心な食品を提供するサプライチェーンの基盤強化のために、セコムと連携し、食品関連施設への「SGS 食品への意図的な異物混入防御のための物理的対応認証」の普及促進を図ることとした。
 食品関連施設では、食品衛生法等の一部改正(2018年6月13日公布)によるHACCPに沿った衛生管理の制度化など「食品安全」に関わる取り組みとともに、意図的な有害物質の混入防止対策など「食品防御」に関わる取り組みが求められている。
 さらに、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催や、農林水産物・食品の輸出拡大に向けて、「食品安全」、「食品防御」に関わる取り組みを、第三者による認証制度などを活用して「見える化」し、積極的に発信していくことが食品関連事業に携わる企業の経営課題となっている。