工場を対象としたCO2排出抑制設備へ補助金

 環境省は2013年度に引き続き、事業場・工場を対象に、エネルギー起源CO2抑制のための先進的で高効率な低炭素機器などの導入を支援する「先進対策の効率的実施による二酸化炭素排出量大幅削減設備補助事業」を実施する。
 2013年度までは環境省が直接実施していた補助事業だが、2014年度は間接補助を行う形式とし、同省は事業の運営を行う事業者を公募している。公募実施期間は2月25日から3月17日まで。公募は2014年度予算の成立が前提となる。
 今回公募する、補助事業の運営事業者は、非営利法人が対象。予算は27億円(現在、2014年度予算案に計上されている額)で、実施期間は原則として単年度。
 同事業は率先して先進的で高効率な低炭素機器の導入に取り組む先進的な事業者が、当該機器の導入などを加味した適切な排出削減目標を設定し、低炭素機器の導入とともに、事業所の運用改善の取り組みも行いつつ、同事業の参加者全体で排出枠の調整を行うことで、事業全体として確実な排出削減を担保し、業務・産業両部門のCO2排出量を効率的に大幅削減することを目的としている。
 2013年度は補助対象設備を国内の業務ビル・工場などのCO2排出抑制設備とし、補助額は対象事業費の1/3、予算総額は11億2000万円(エネルギー対策特別会計)で実施した。事業者は応募時に、基準年度排出量(2010年度〜2012年度の平均排出量)に対する2014年度排出削減目標量を申告した。