台湾の冷凍えだ豆第２工場が本格稼働
日本水産のグループ企業でニッスイブランドの冷凍えだ豆を生産する台湾の大明食品工業股份有限公司（高雄市）の第２工場がこのほど本格稼働した。年間生産能力を最大１万2000ｔまで増強して日本国内の需要増に対応するとともに、生産効率を高めて食べ切りの少量品から業務用の大容量品まで商品規格の多様化に対応する。
老朽化が進む第１工場は繁忙期に限って半製品を製造する。
建築面積は4722�屐�ＲＣ構造４階建て。延床面積は9107�屐�色彩選別機を導入し、夾雑物や変色した豆を除去する選別工程を効率化した。多様な商品規格に対応するため自動包装機を導入して包装能力を増強した。さらに１時間あたり８ｔの凍結能力を持つトンネルフリーザー（急速凍結機）を導入した。省エネのためＬＥＤ照明を採用し、建屋屋上にはソーラーパネルを設置した。
大明食品工業は約410haの自営農地を保有する「組長」と呼ばれる栽培組織と協力関係を構築し、良質な生鮮枝豆を原料調達している。工場に速やかに搬入し、鮮度を失う前に加熱・冷凍して製品化している。台湾国内の冷凍えだ豆生産量の約２割をシェアに持つ。
大明食品工業の第２工場外観