切らずに魚の放射線量を測定

 古河機械金属は魚の放射線量を非破壊で測定できる機器を開発し、岩手県宮古市魚市場でマダラを対象とした試験運用を28日開始した。

開発した魚用放射線測定器

 高密度シンチレータ結晶を用いた放射線検出器を搭載しており、発泡スチロールの魚箱に入れたまま、箱単位で測定できるのが特徴。魚を切らずに検査できるため、時間と労力を大幅に削減できる。
 マダラ10(4尾入り)の場合、90秒程度で測定できるという。
 同社は「マダラ漁が本格化する冬に向けて試験運用を行い、震災からの漁業復活に貢献したい」としている。