スタックオン製氷機にスリムタイプ登場

 福島工業はスタックオンタイプのキューブアイス製氷機にスリム型を発売した。従来型に比べて幅や奥行きの長さを短くするなど省スペースを可能とした。多種多様な厨房に対応する。

    スタックオンスリムタイプ

 貯氷庫一体型のバーチカルタイプと違い、スタックオンタイプは製氷ユニットとストッカー類の組み合わせで構成。そのため、店の拡大を将来予定していたり、メニューの変更などにより氷の量が不足した場合、簡単に増量対応できるのが特長。はじめに製氷ユニット、スリーブ、ストッカーを組み合わせて使用している製氷機に、将来もっと氷が必要になったときには、それぞれのユニット類を追加して組み込み、製氷量や貯氷量のアップに対応できる。
 機体は両側面がふさがれていても、製品天井部や背面部から排気が可能。給水口が天井部、排水口が底部にあり、取り回しがししやすく、左右どちらからでも配管しやすい構造とした。機械室パネルや扉、外装正面パネルにクリアコーティング加工材を使用しているため、汚れが付きにくく、付いた場合でもふき取りやすい。
 従来型のスタックオンタイプの幅の長さが1080mmだったのに対し、今回のスリムタイプは700mmに。また、奥行きでも745mm(スライド扉付きでは780mm)だったのを700mmにするなど、省スペースを配慮したため、より多種多様な厨房に対応できるようにした。
 製氷能力は日産240kg(室温20℃、水温15℃)と能力は高く、貯氷量は115kgクラスと150kgの2タイプを用意。将来の使用量の変化により、製氷も貯氷もシステムアップできる。
 標準タイプである空冷式以外にも、リモートコンデンサー式や水冷式も取り揃えているため、ユーザーの設置環境に合わせた最適な冷却方法が選べる。
 限られたスペースで厨房を有効に活用したいというニーズは高く、製氷機でもスリム化が求められていた。今年2月開催のホテレスショーで参考出品した際、ユーザーから多くの関心を寄せられたという。その声を反映し、今回の製品化につなげた。