ボール野菜のカットを自動化

 各種省力機器を製作する大渡工業所(名古屋市中川区)は、専用機として開発・納入した「かぼちゃ自動切断機」に改良を加え、汎用機として小型化した「ボール野菜自動切断機」を開発した。

    PROカット K-02

 機種名は「PROカット K-02」。スーパーマーケットなどで商品として売られている「カットかぼちゃ」は、包丁を使い手作業で切断していることが多い。特に表面の固いかぼちゃを切断するには労力を必要とし、危険性も高い。
 そこで同社はこの作業を誰もが簡単にできるよう自動化し、安全性と効率性を高めた。当初はかぼちゃのみに対応していたが、今回はキャベツやメロンなど他のボール野菜にも対応、生産性も高めている。
 切断能力は1分間に最大5個。ヘタを中心に2つ、3つ、4つに切り分けることができる。
 自動切断のため、特別な力は不要。長時間の作業ができ、手作業に比べて処理能力が格段に上がる。操作はボタンを押すだけで済むため、作業者を選ばない。
 特殊刃物によるキレイな切断面のため、商品の持ちが良くなる。自動切断により安定した品質を維持、払い出しバーにより切断後の商品を安全に払い出すことができる。インターロック機構で、作業者の事故を未然に防げる。
 機械を使って、実際に野菜を切断している工程を動画サイトで公開している。
 同機はスーパーマーケットや生協関連のPCセンター、青果物の加工場などに導入されている。

かぼちゃの3つ切り

メロンの2つ切り

 フードエンジニアリングタイムス(FEN)2015年5月13日号掲載