モバックショウ2013がインテックス大阪で6〜9日開催された。出品社数234社、1429小間は大阪開催で過去最大規模。最新の機械や設備、原材料、資材、関連情報を提案した。中小規模のユーザーでも導入しやすいよう、売れ筋機器の簡易型を初公開するブースが多数あった。
著名講師陣の実演により、ミキシングやベーキング機器
を実践的に訴求(写真は中井機械工業)
機器関連では、愛工舎製作所や関東混合機工業、中井機械工業、ツカサ工業などが安全・衛生・耐久性に優れた新型のオールステンレスミキサーなどを展示。三幸機械やキュウーハン、フジなどはパンや菓子の業態別に合わせたベーキングオーブンを多数取り揃えた。著名講師陣の実演により、ミキシングやベーキング機器を実践的に訴求した出展社も多数あった。
谷沢菓機工業やオサ機械、シービーエムはポンプやテンパーリングマシン、成型機などチョコレート製造に必要な一連の設備を展示。チョコレートが出来上がる様子に来場者は関心を示していた。また、欧州で定着しており、日本でも普及が見込まれるチョコレートエージング庫を展示会に初出品したブースもあった。
ドーナツ製造ラインで高いシェアを持つフライテクノはコンベアを扱う岩瀬プラント工業と共同出展し、ドーナツラインを再現した。フライテクノは冷食メーカーのコロッケラインにも実績がある。
テンチ産業のひねり包装機の簡易型
川島製作所やフジキカイ、テンチ産業など包装機メーカーは、出来上がったパンや菓子を保護する高い包装機能を訴求した。
ミキサーやオーブン、包装機など機器関連では共通して、中小規模のユーザーでも導入しやすいよう、売れ筋機器の簡易型を初公開するブースが多く、「初めて接触する企業もあった。“簡易型”は未知のユーザーと出会う、いいきっかけとなった」(出展者)と手応えを感じている様子だった。
製粉や油脂メーカーのブースでは、初公開の原材料や多くのパン菓子店が採用している実績のある素材を使った食パン、ピザなどを試食提案し、入場者を惹き付けていた。
イベントやセミナーも充実していた。工業会は昨年の創設50周年を機に企画した「第1回ベーカリージャパンカップ」を開催した。日本式のパンづくりの全国的なコンテストは日本で初めて。
これまでも好評を得てきた「親子パンづくり体験教室」や「クープ・デュ・モンド国内最終選考会」、「和菓子実技講習会」などを併催した。
最終日は土曜日ということもあり、家族連れも多かった