日本冷凍食品検査協会
現場でつくりこむ「食の安全・安心」 実践のポイント −23−
第５章 クレーム削減のための異物対策
２ 効果的な防虫対策
（４）捕獲害虫の観察（外部侵入と内部発生）と防除方法
前述したモニタリングの結果を分析するためには、捕獲した虫がどのようなタイプの虫なのかを知っている必要があります。
工場内でみられる害虫は大きく分けて、外部から侵入したものと、内部で発生したものの２種類に分類することができます。（図９参照）
外部侵入の害虫は、飛翔性（飛んで入り込む）タイプと、歩行性（這って入り込む）タイプに分けることができます。例えば、飛翔性の害虫に対しては、網戸や換気扇に取り付けている防虫ネットの破損、窓に隙間が発生していないかを確認し、歩行性の害虫であれば、入出庫口のシャッターに隙間ができていないかといったことを確認します。
内部発生の害虫は、湿った場所を好む湿潤環境タイプと乾燥した場所を好む乾燥環境タイプの２種類に分けることができます。
湿潤環境タイプの場合、例えば排水溝の清掃状態には問題がないかを確認します。一方、乾燥環境タイプの場合には、原料の粉だまりや埃が溜まっていないかどうかを確認します。
このように、モニタリングした結果、捕獲された虫がどのタイプのものかを見ることで、その原因を追求する材料となります。それによって、どのように対策を講じればよいかを検討しやすくなります。
次回は、�ゞ饌療�な外部侵入虫の誘引要素と防除方法について、��内部発生虫の発生原因と防除方法について説明します。
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（財）日本冷凍食品検査協会 企画開発事業部 担当：菊井、井上、山口、高橋
TEL：03-3438-1895 FAX：03-3438-2747 URL：http://www.jffic.or.jp