食肉処理場と養鶏場事業を譲受

 神戸物産グループの朝びき若鶏(群馬県高崎市)は、伊藤忠飼料の子会社「但馬・高崎事業所」の食肉処理場と養鶏場の事業を譲り受ける。「日本初の鶏肉流通を実現」(神戸物産)するため、早朝処理した鶏肉を当日販売する体制を確立させる。
 高品質なオリジナル商品を適正価格で販売するため、事業を受け継ぐ。伊藤忠飼料の飼料を使い、種鶏・養鶏の技術指導を受けながら、同社の六次産業のビジネスモデルである製販一体化を進める。4月から操業を始める見通し。
 通常は解体後2〜5日後からの店舗販売が多いが、鮮度を重視するため朝早く処理し、製販一体で当日販売をめざす。
 ムダやロス、非効率、菌の増殖を少なくするため、店舗内のリパックを廃止し、安全な真空個食パックのチルドで販売する。
 伊藤忠飼料の協力を得て、自社の北海道農場で育てたハーブなどを加えた、こだわりの飼料による健康的な鶏を育てる。
 新築する鶏舎は可能なかぎり石炭や石油など化石燃料を使わず、クリーンエネルギーである地熱の温水を使う。冷却も地下水で補い、地球環境に配慮した運営を心がける。
 「日本初の当日処理した骨筋の味の濃い、おいしい部分を抜きだし、同じ工場内で新鮮なハム、ソーセージに加工する」(同社)としている。