倉庫システム業のAPTは東日本大震災で被災した自動倉庫を無料で診断している。自動倉庫、在庫管理システム(WMS)をサービスにしており、全メーカーの自動倉庫に対し、修理などを行なうことができる。
被災地の倉庫では、地震や津波により自動倉庫が利用できなくなっているものが多く、メーカーやメンテナンス会社に修理依頼が殺到し、対応ができていない。倉庫によっては、物流機能を取り戻すために、庫内作業を人海戦術に頼っている現場もある。
また、古い自動倉庫では、部品がなく、修理できないという現象も起こっている。
そこで同社では、無料診断を行ない、稼働させるために必要な修理を提案。修理に必要なメーカーの部品を調達するだけでなく、部品がなくなってしまった自動倉庫でも、代替部品を手配することで稼働できるような処置を提案する。診断を無料で行なうことで、被災企業のコスト削減に寄与する。「すでに北関東に自動倉庫を構えるメーカーから問い合わせをいただいている」(井上良太社長)という。
無料で行なうのは自動倉庫の診断のみ、修理は別途費用がかかる。