第一興商は短時間で安価に食中毒の原因となる細菌を検査できる、食品衛生モニターGAADシリーズの一般生菌用検査機「Fst GAAD」のレンタルを今月から開始した。
「Fst GAAD」、調理施設や加工場など
様々な環境で使用できる
菌を長時間培養するなどの事前処理がいらない。測定時間も短く、一般生菌数を10万個以下なら約3時間という短時間で検査できる。機器本体はレンタルで、消耗品も1回250〜350円以下と価格を抑えた。
従来の細菌検査の多くは事前処理のため1〜2日程度の培養が必要だった。また、測定そのものにも時間を要し、結果が判明するまでに1日以上必要だった。「食品加工後に簡単、迅速に検査できる方法がなく、消費者が食品を口にしてから細菌の有無が判明し、大きな食中毒事件に発展するケースもあった」(同社)と開発の狙いを説明する。
この検査機は山口大学と宇部高等専門学校の共同研究で開発したインピーダンス測定方式に最新の測定技術や電子技術を組み合わせ、(株)マイクロブラッドサイエンスと東京医科歯科大学、山口大学の共同研究を基に、(株)マイクロブラッドサイエンス社と同社が商品開発した。