アルカリ電解水で鮮度劣化防ぐシステムを共同開発

 金華カツオや金華サバなど宮城・石巻で水揚げされる鮮魚などを販売する和久魚問屋と、柴田熔接工作所はアルカリ電解水の抗酸化作用を利用して鮮度劣化を防ぐ「FK(フレッシュキープ)システム」を共同開発した。

FKシステム

 「アルカリと酸性が中和しようとする力を利用して、鮮魚の鮮度劣化(酸化)にブレーキをかける」のがFKシステムの基本的な仕組み。
 FKシステムの要となるのがアルカリ電解水を過冷却した「FKアイス」。FKアイスはフレーク状で軽いため、鮮魚を傷つけずに魚全体を包み込むことで保冷力を高める効果がある。
 それに加え、水道水を電気分解したアルカリ電解水による抗酸化力で鮮度劣化を抑制する。FKアイスだけでなく、アルカリ電解水を使った人工海水(塩分3%)もアジやイワシなど青魚の鮮度保持に活用できるという。
 水道水を電気分解することで、アルカリ電解水とともに精製される酸性電解水には殺菌・消臭・洗浄効果があり、工場内の衛生保持などに利用することができる。