農薬が検出されたのは「とろ〜りコーンクリームコロッケ」や「ミックスピザ3枚入り」など。最高で国の基準0.01ppmを超える1万5000ppmのマラチオンが検出された。いずれも加熱調理している商品で、「マラチオンは熱に弱く、検出された濃度が高いことから残留農薬とは考え難い。加工から包装までの間に混入したのではないか」という専門家の推測が報じられている。
商品自主回収を発表した翌12月30日には、館林保健福祉事務所が立入り調査し「工場内で使用されている薬剤リストにマラチオンは確認されず、苦情品の汚染が均一でないことから、通常の製造工程上で汚染された可能性は低い。また検出されたマラチオンは高濃度の汚染であり、原材料に由来するものとは考えられず、工場の製造工程上で汚染された可能性は低いと判断した」と調査結果を発表した。
さらに4日には、群馬県警の捜査員が同工場の実況見分や、従業員に対する任意の事情聴取を実施。何者かが意図的に混入した偽計業務妨害容疑などでの立件も視野に入れた捜査を進めている、と伝えられている。