ベルトの長さ250ｍ、存在感あるスパイラル冷却装置
パニーデリカ （２）
ライン上で一際存在感を示している
スパイラル冷却装置
殺菌した製品を５つのラインで充填、包装する。
４台あるクッカーで加熱殺菌したものは500ｇから５kgに種別し、ピロー包装する。これとは別に、１台あるレトルト殺菌装置で処理したものは180gや200gなど家庭用個食タイプ、あるいは１�圓�ら４kgまでの業務用タイプに包装するなど幅広く対応。同社が生産するアイテムが親会社オリエンタル酵母工業を通じ、日本全国の様々なユーザーのもとに届けられる様子をうかがわせている。
製品類は80〜90℃の高温で充填されるので、できるだけ早く熱を取り去らなければならない。そのため、スパイラル冷却装置を使い、速やかに冷却する。
クッカー殺菌ラインにある４台のピロー包装機に対応するように４台のスパイラル冷却装置を設置。ベルトの長さは250ｍもある装置が３台、残り１台が125ｍ、ライン上で一際存在感を示している。製品の大きさに応じて通過速度をコントロールし、どれも所定の温度まで冷却する。
装置内の通過時間は小さな製品で約20分、大型製品で約１時間という。冷却された製品には水滴がついているので、エアブローして水滴を飛ばし、梱包室に運ばれる。
「素材本来が持つ“色彩”や“風味”、“食感”を最大限に引き出せるよう高温でも短時間の殺菌を心がけています。長時間、高温にさらされると品質は落ちてしまいます。そうならないようにできるだけ早く冷却しなければなりません。スパイラル冷却装置を導入したことで殺菌後の冷却が高速化され、原料・素材のヒートダメージが大幅に軽減されました」（小林孝社長）という。