冷蔵冷凍商品の個人間取引を便利に
企業向けAPI連携にクール便を追加

 ヤマト運輸は企業向けに提供している「配送連携API」の対象商品に「クール宅急便」をこのほど追加した。フリマアプリやネットオークションによる個人間取引で高まっている冷蔵・冷凍商品の配送ニーズに対応する。個人間取引だけでなく、企業への返品・回収時の発送にも手書きの送り状を使うことが多く、サービスを拡充して手間軽減や事業者のオペレーションの効率化につなげる。

 APIはアプリケーションやプログラムを連携させるためのインターフェースで、ヤマト運輸は事業者のWebサイトと連携できる「配送連携API」を2017年から提供している。これによって、2次元コードでの送り状発行、集荷予約、荷物の配送ステータス(状況)情報の取得などがWeb上で行える。フリマアプリやネットオークションでの個人間取引、個人から企業への商品の返品・回収・買取などで利用されている。 

 今回の「クール宅急便」の追加で、冷蔵・冷凍商品も送り状の手書きが不要になるため、エンドユーザーと事業者双方の利便性向上につながる。今後は産直・お取り寄せサイトなど発送場所が多岐にわたる事業者にも提供していくとしている。

             
             配送連携APIを利用した配送フロー