ジェイティービー（JTB）と日本野菜ソムリエ協会は、地域の食・食文化をテーマに地域活性化を推進する「フードツーリズムマイスター養成講座」を11月16日開講する。
日本の食・食文化は世界から注目されており、訪日外国人が期待する第１位は日本の食（76.2％）。外国人が好きな料理の第１位も日本料理（66.3％）が挙げられた。地域の食・食文化は、食を育む地域の気候、風土、歴史・文化、景観によって多様性にあふれており、地方への観光客増加の手段として、多くの地方自治体が注目をしている。
国は地域の食・食文化をテーマに地域づくりを推進する「食と農の景勝地」として認定する制度を2016年から新たにスタートし、世界にむけて魅力を発信する。
地域の食・食文化をテーマとした地域づくりの課題として�｜楼茲覆蕕任呂凌�・食文化の魅力を伝えるため、食を育む地域資源とストーリー性ある体験を一体的にコーディネート、プロデュースできる人材の育成��地域の魅力あるフードツーリズム体験プログラムの開発・運営による誘客促進��食・食文化をテーマとした地域ブランド構築によるリピーター化促進と消費拡大、が挙げられている。
課題を解決し、食をテーマに地域と旅行者を繋ぎ、地域活性化を推進するのがフードツーリズムマイスター。
国は2020年にむけ観光を成長戦略の柱と位置づけ、世界水準の日本版DMO（Destination Management／Marketing Organization）を全国に100形成し、民間の力を最大限活用した「観光まちづくり」の実現をめざしている。
地域では、地域固有の資源を活用し、体験型・交流型の要素を取り入れたテーマ性のある観光、例えばフードツーリズム、グリーンツーリズム、ヘルスツーリズム、産業観光等を推進しており、各分野の専門性を持った人材育成と魅力ある体験型プログラムの企画・開発が求められている。
JTBではツーリズムの各分野で専門性を持った人材育成を支援するため、第1弾として食の分野の人材育成の知見を持つ日本野菜ソムリエ協会と協力し、「フードツーリズムマイスター養成講座」を開講する。
「フードツーリズムマイスター養成講座」は食×観光分野の地域リーダーの育成と魅力ある地域づくりに貢献する。2020年には全国でフードツーリズムマイスター資格認定者5000名をめざし、ネットワーク化を図る。
JTBが出資をしている日本最大のレジャー・体験プログラムの販売サイトを運営するアソビュー社と連携し、フードツーリズム体験サイトを構築し、全国地域のフードツーリズムマイスターが企画する魅力ある食・食文化体験プログラムを商品化する。
地域の食・食文化を応援する業界団体・企業とも連携する。日本航空は客室乗務員等がフードツーリズムマイスター・ベーシック資格を取得し、地域の食・食文化を紹介する取り組みを行う。